2008年1月13日日曜日

【歌詞】Lupe Fiasco - Muhammad Walks

忙しくて先月から約一か月更新しませんでした。その間、年越しまでしてしまいました。
という訳で遅いですが新年最初の投稿です。
先月は、クリスマスシーズンに入るということもあってか、リリースラッシュとなりましたが中でも話題になったのはベテランのMary J. BligeやWu-Tang Clanに新人のLupe Fiascoでしょうか。
08年最初の投稿は歌詞和訳にしたいと思いますが、そのLupe Fiascoの曲を訳したいと思います。曲自体は、新作からの曲でなく彼がデビューアルバムを出す以前の曲です。恐らくKanye Westの「Touch The Sky」参加以前かもしれません。タイトルは「Muhammad Walks」。お気づきかもしれませんがKanyeの「Jesus Walks」の替え歌です。別にKanyeの曲に対する批判でもありません。一応、LupeもKanyeの歌詞は一元的であるとしながらも認めてますしKanyeもこの曲を気に入ってるそうです。そもそもキリスト教もイスラーム教も違いはありますがアブラハムの宗教という共通項もあります。少なくとも日本の神道や仏教よりは随分と近いです。
でLupeですが、この曲をデビュー前に出すだけあってムスリムです。しかもFive-Percent NationやNation of Islamにノリで入っちゃった人やウンマみたいな人種差別のない共同体が欲しくて入っちゃった人とかとは訳が違ってかなり信仰深いです。
いつも、訳す際に手持ちの電子辞書だけじゃ単語が足らず海外のスラング辞書サイトを見ていますが、今回ばかりはイスラーム用語辞典を見る羽目になりました。

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Lupe Fiasco - Muhammad Walks

これは、イラクにイスラエルにアフガニスタン
そしてここアメリカで死にゆく同胞達の為のものだ。

[Chorus]
アブラハムは語り、
ムハンマドも語り、
そしてモーセは海を割る。
イエスは私と共に歩み行く。
私は預言をもって利益をあげようとはしない。
つまりこれは、無償なのだ。

[Verse.1]
神は、ムハンマドやイエスと共にある。
クルアーンにおいて、彼等の事は預言者の名で呼ばれているではないか。
オサマ・ビンラディンだとかサダム・フセインだとかを私達の指導者と考えるな。
私達は、平和を祈っている。しかし、脚本では私達に陰謀を企てている。
だから、私達は反キリスト的な錯覚に堕ちていくんだ。
そして、私達は教授を試みる代わりとして反抗してみるのさ。
神の名を口にする事は、信仰とは訳が違う。
スカーフしたりクーフィー体の文字を使うのは同じく程度の低い義務だ。
私達は皆、この苦境の終わる場を探しているんだ。
最も偉大なる存在が我等の罪を裁く前に。
その存在の隠れ蓑となれるのなら苦闘は続くであろう。
君も全ての獣も木々も彼女もそして私も
私達皆、実質上、一つの同じ舟に乗っている。
同じ悪を伴い、同じ海の上で
海上に留まろうとするが、神の言葉の引用と共に悪魔もいるではないか。

[Chorus]
アブラハムは語り、
ムハンマドも語り、
そしてモーセは海を割る。
イエスは私と共に歩み行く。
私は預言をもって利益をあげようとはしない。
つまりこれは、無償なのだ。

[Verse.2]
それから我等が姉妹、母に捧げる。
彼女等は、自身を受け入れる。何故なら神に愛されし者だからだ。
つまり、この世の創造主、この星の彫刻家にだ。
メッカへの巡礼期間、我等は歩き、
断食期間、我等はひもじい思いをする。
しかし食べてもいないのに、知性は十分に満たされているではないか。
悪魔は敗北し、奇跡を見る。
スーラから引用された詩行を学び、
より清くなるんだ。
神が不浄だと思うのなら
豚を食すべきでないし、酒も飲むべきではない。
皆がシカゴに来たことあるのなら、私は福音を私の核心的部分に伝えるまでだ。
私はNorfull氏やAdam女史のゴスペルに対して思い入れがある。
もうそれは、闘っている時のテーマ曲だ。
何が起ころうとも痛みは何処かへ流れていく。
そして私は君達のラップから真実を聞き取る事が可能なのだ。
それから
婚前に交わってはならない。
他人を妬んではならない。
偽りなく物事を伝えねばならない。
賭博を考えることすらしてはならない。

[Chorus]
アブラハムは語り、
ムハンマドも語り、
そしてモーセは海を割る。
イエスは私と共に歩み行く。
私は預言をもって利益をあげようとはしない。
つまりこれは、無償なのだ。

よく知れた事だとは思うが
私達は皆、同じような人であるし、
単なるゲームの上に居るだけだ。
悪魔は我等が個々に全員が平等であるのを嫌うのさ。
私は、イエスがしたように歩き、イエスが見たかのようなことを語っていきたいんだ。

[Verse.3]
知っての通り、
私の精神は教えのもとに留まろうとしている。
それは、事件に面した時に大きく意味を持つ。
そして災難から逃れて暮らそうとしても
苦闘の中に神の恩恵があることを忘れてはならない。
最も寛大な存在は、懺悔したり仕事に精を出している君を許すであろう。
君は、同胞の為にも祈り、浄め、そしてクルアーンの中に身を置くべきだ。
アラーは、皆が罪深き者であるにも関わらず私達皆を許してくれる。
私達が勝者の中の一つとなれるよう恩恵を与えてくれる。
事が終わった時、
初めて心の中で教義が強くなる。
全ての賛美は神へのものだ。
このことが如何にして私に教えられたかを語ってるんだ。
私はこの曲を売ろうとは思わない。つまりこれは無償なんだ。
理由として
これが教えに基づいてどうあるべきかを説いているからだ。
ムハンマドは私に語ったんだ。
イエスは私と共に在るんだ。
そして私は信じているんだ…。
 
[Chorus]
アブラハムは語り、
ムハンマドも語り、
そしてモーセは海を割る。
イエスは私と共に歩み行く。
私は預言をもって利益をあげようとはしない。
つまりこれは、無償なのだ。

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正直、宗教色が多いです。
そして正直、今年に入ってからも誤訳率は依然として高いと思われます(努力はしてます)。
歌詞はここで見れますが、下の動画で曲を聴くと同時に歌詞を見ることもできます。